2020年4月19日

お金コラム・・・貯蓄のディフェンスライン「緊急予備資金」

 

コロナショックで自宅待機、

経済も停滞してしまって収入も心配、

という悩みを抱えている方も

多いかもしれません。

 

でも、こうした時のために

普段からどれくらい蓄えておけばいいの?

という疑問もありませんか?

 

お金の管理については、目的ごとに「色分け」して

管理していくことが大切です。

 

イザ、という時のお金

「緊急予備資金」

について解説していきます。

 

イザという時、と言ってもイロイロな状況があります。

最悪なのは亡くなってしまった時。

これについては生命保険などで備えるとして、

今回は天災、失業や解雇、経済状況の著しい悪化などに伴う

急激な収入の落ち込みを想定していきましょう。

 

 

緊急予備資金は、一般的には生活費の3ヶ月分から6ヶ月分

状況によっては1年分程度と言われています。

 

状況によって、というのは、

・収入が絶たれた時、代わって働く家族がいない

(共稼ぎでない)

・援助が受けられる親族などがいない

・借り入れが多い

・農業や自営業などで再建に時間がかかる

などが挙げられます。

 

私の事務所では、お勤めの方であれば

まず6ヶ月分をおすすめしています。

 

このお金は、失業保険や傷病手当金など

公的な保障が受けられるまでのつなぎ資金や

公的保障では足りない金額を埋め合わせるための金額です。

 

生活費、というのも注意が必要です。

日頃使っている金額すべて、

と言ったほうがいいかもしれません。

 

生活費というと、

食費がいくら、電気代がいくら、家賃がいくら、と

積み上げ式の計算でイメージする人が

多いかと思いますが、

その方法だと実際の生活費より少なくなることが

ほとんどです。

 

数ヶ月に1回とか、半年に1回とか

今回だけたまたま使ってしまった、というお金も

長い期間で見れば毎年発生していることが多く

そこまで含めて計算しなければいけません。

 

具体的には1年間で、

(手取り収入の合計 ー 貯蓄できた金額)÷12ヶ月

という計算で出てきた金額です。

 

夫婦共稼ぎで1年の手取りが800万円

1年間の貯蓄が200万円だった場合、

(800万円ー200万円)÷12ヶ月=50万円

というのが今の生活を維持するためにかかっている金額です。

 

この方の場合、

50万円×6ヶ月=300万円

を緊急予備資金と設定するといいでしょう。

 

 

緊急予備資金が設定できるとどうなるかというと、

まず第一に預け先が決められます。

 

このお金は「イザ」という時に使えないといけませんので、

流動性が高いところに置いておくべきです。

つまり、普通預金や解約できる定期預金などとなります。

 

相場によって変動する投資性の高い株式や投資信託などであったり、

早期解約するとマイナスになってしまう保険などは適さない、

という判断ができます。

 

第二に、先に述べたことの裏返しですが、

緊急予備資金を超えたお金については、

預け先を別に検討してもいい

ということになります。

 

自分が受け入れられるリスクの許容度の範囲で

運用に回していこう、

という判断材料になります。

 

わずかしか無い貯蓄をまとめて投資に回し、

緊急時に取り崩して損失確定、

というのはお約束の負けパターンとなってしまいます。

 

第三に、この金額を下回った時の意識が変わることがあります。

 

家を買ったり、車を買ったり、子供の教育費がまとめてかかったりと

瞬間的にお金が出ていってしまうことも

人生の中では当然ありえます。

 

緊急予備資金の予算を一時的に下回ることは仕方ないのですが

そんな時は、

「今、何かあったらヤバイ」

と自覚できるようになります。

 

まずは緊急予備資金の予算まで貯蓄を回復させることを目指そう、

という意識を持って行動に移していきましょう。

 

 

お金の管理は自分たちにあった

「ルールを作っていくこと」が大切です。

 

ピンチはチャンス。

この機会に一度ゆっくり考えてみては

いかがでしょうか?

 

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