2020年5月15日

ファイナンシャルプランナーって何? カネラジ第1回2019年5月15日放送

浜松市に本社があるFM Haro!にて毎月第3水曜日18:00から放送されているラジオ番組

カネラジ〜お金の話をするラジオ〜

のバックナンバーです。

 

記念すべき第1回目は「ファイナンシャルプランナーって何?」という

素朴な疑問にお答えしました。

 


 

Q:ファイナンシャルプランナー(FP)って、そもそも何なんですか?

 

・FPとは、一人ひとりの将来の夢や目標に対して、お金の面で様々な悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする専門家です。個々人や家族のライフプラン(人生設計)に基づく将来の収支の見通しを立て、最適な資産設計・資金計画を提案、アドバイスを行い、その実行をサポートします。そのため、FPはお金の面から家計の改善を図る「家計のホームドクター®」とも呼ばれています。

 

・ホームドクター、というと病気になったときに行く印象を持ってしまいがちですが、オリンピックで金メダルを目指す選手を支えるコーチのように、前向きな目標を叶えるお手伝いをする、という方が実際の姿に近いです。

 

Q:FPって、難しい資格を取らないとできないんでしょうか?

 

FPは職業の名称で誰でも名乗ることができます。ただし、「くらしとお金」に関するアドバイスは多岐にわたるため、FPには年金や保険、資産運用、税制、住宅ローン、相続など、幅広い専門知識が求められます。そこで、「くらしとお金」に関する様々な専門知識を有していることを証明するのがFP資格です。

 

・ユーキャンのアンケート調査「20〜40代のビジネスパーソンが選ぶ2019武器になる資格」ランキングでは英語のTOEICに続いて2位となっています。

勉強しないといけない範囲は非常に広いんですが、実際に私達の暮らしをと直結する物も多いので、「自分の勉強のために」資格を取られる方も多いですよ。

・最近では「3級」というのもできましたから、興味のある方はぜひご自身のために勉強してみてはどうでしょうか。

 

Q:FPの資格って、そんなに種類があるんですか?

 

・資格としては1級から3級まであります。「ファイナンシャル・プランニング技能士」というのが資格の正式名称で、国家資格になっています。

この試験を通った1級と2級の人の中で、研修や実技試験を受けてFP協会に加入した人はAFP認定者、CFP認定者と呼ばれます。

 

・ファイナンシャル・プランニング技能士自体は更新試験などは無いので取ってしまえばずっと名乗ることができますが、AFP、CFPとなると2年毎に所定の単位を取得して更新しなければなりません。

 

Q:ファイナンシャルプランナーでも、いろいろあるんですね。

 

・お金に関する情報は日々新しくなっていきますから、情報も勉強して更新していかなければなりません。

FPの考え方やスキルを学ぶだけなら技能士資格でも十分価値がありますが、もしみなさんが相談するなら、AFP、CFPかどうか、というのも目安にしてもらえたらいいと思います。

 

Q:なるほど!これからもらった名刺にファイナンシャルプランナーって書いてあったら、AFPかCFPかって書いてあるか気になっちゃいそうですね。

そういう上級な資格を持ってる人なら何でも相談できるんでしょうね。

 

・それでもFPの守備範囲は非常に広いので、上級な資格を持っていれば何でも、というのは難しいかもしれません。経験をどれ位しているか、というのも重要です。

医師免許を取られれば誰でもすぐスーパードクターになれるか、というとそうではないですよね。お医者さんに例えると内科や外科、眼科や歯医者さんというように、FPも得意分野を持っている人がほとんどです。

・たとえば保険や資産運用、住宅ローンや家計管理、相続や法人、税金や不動産売買などのジャンルでしょうか。

ファイナンシャルプランナーを探すときはホームページなどで得意分野を確認するといいですね。

 

Q:ちなみに鈴木さんはどんなことが得意分野なんですか?

 

・私の事務所にご相談に来られる方は、結婚したり子供が生まれたりして将来のことをしっかり考えたい、という方や、これから家を買いたいという方、20代後半から30代、40代の方が多いんです。

ですから自然と得意分野も人生設計、家計管理や保険、住宅ローンや不動産売買と言ったところが得意になりました。

 

Q:ファイナンシャルプランナーさんに相談するって、ちょっと敷居が高いというか、そんなお金持ちじゃないし、って考えちゃうんですけど、、、相談するとどんな事をしてくれるんですか?

 

・お金のことは置いておいたとしても、将来のことを考えることってどんな人でも大切ですよね。

私の事務所ではまず最初に人生設計、というと大げさに感じますが目標を確認する事から始めます。何歳までに家を買いたいとか、子供が大学に行きたいって言ったら行かせてあげたい、とかですね。

 

・やりたいことって一つじゃないですよね。旅行もいきたいし車も買い換えたい、美味しいもの食べたりゴルフしたり、4Kテレビも欲しいし洋服やバックも欲しい。それでいて歳をとった後もお金で困らないようにしておきたい。

ちょっと欲張りかなって思ってもやりたい事全部出してみることが大事です。

 

Q:それならいっぱいあります!

 

・それを叶えるために、お金をどう使っていったらいいか一緒に考えていきます。ファイナンシャルプランナーって、名前にも入ってるように「プランナー」ですから、計画するのが大事なんです。

具体的には、やりたい事を年表に起こしていきます。これはみなさんでもできるのでぜひ一度やってみるといいと思いますよ。

いつ、何をしたいかが決まると、そのために「いくら必要か」が分かります。そのためにどんな準備をしたらいいか。

夢を叶えるにはお金が全てではないとは思いますが、実はお金が一番簡単かもしれません。計算できますから。

 

Q:でも、やりたい事全部、なんてできないですよね?

 

・小川さん、「夢多き人」なんですね。

もちろん、やりたい事全部やろうとすると破産しちゃう人がほとんどだと思います。やりたい事の中で優先順位をつけて、一つでも多く叶えていきましょう、ということが大事ですね。

 

Q:できるかできないか、どうやって分かるんですか?

 

・パソコンを使って計算していきます。今の収入や貯蓄、生活費などの情報をもとに、やりたい事、買いたいものを買ったら貯金がゼロにならないか、どこまで使っていいか、シミュレーションできるんです。

 

・例えば家を買う、と言っても土地から買って注文住宅を建てるのか、実家の敷地に家だけ建てるのか、建売住宅を買うのかマンションを買うのか、新築か中古かなど、選択肢はたくさんありますよね。

シミュレーションの中にいろんなパターンを入れてみると、3500万円ならいいけど4000万円超えると危ないな、とか、今は平気だけど子供が大きくなっていくと破綻しちゃうな、とか。漠然とした不安からとにかく安く!って思ってたけれどもう少し予算とってもいいな、なんて人もいたりします。

パソコンの中で表やグラフになって出てきますので分かりやすいですよ。

 

Q:確かに家とか、大きな決断をしないといけない時ってプレッシャー掛かりそうですね!

 

・お金のことって、結構皆さん大切だとおっしゃるんですが、意外と「ぼんやりと不安」と言われる方がほとんどなんですよね。

仮に、でもいいので一度シミュレーションしてみて、客観的な画にしてみるといろんな事に気づきますよ。

 

Q:いろんな事、ですか?

 

・この計画を実現するためにどんなペースで貯金していったらいいのか、いくらまでのローンを組んでも大丈夫か、万一の時どれくらいの保険に入っておいたらいいのか、投資を始めたほうがいいのか、いらないのか、といった事はすぐ分かりますのでFPがアドバイスできます。

 

・10年後、20年後の暮らしがこうなっているかもしれないな、というのを想像すると、家の間取りはこうした方がいいな、とか、新しい趣味を始めてみよう、とか、こんな働き方をしていきたい、とか、自分たちの幸せってこんなことじゃないかな、とか、いろんな事です。

お金の計算よりも大切な事だったりしますよ。

 

Q:そうなんですね!

なんとなくFPさんって、節約の手伝いをしてくれたり、保険や投資を勧めてくれたりする人、って感じがしてましたが、一緒に未来のことを考えてくれる人なんですね。

 

・そうなんです。

人生が楽しくなる目標を、一緒に見つけていきたいですね。

 

 

Q:ありがとうございます。

来月からのお話も楽しみですね!よろしくお願いします!

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