2024年12月3日

【FPのことを知ってもらおう!】静岡大学附属浜松中学校の生徒さんの活動から

弊社が所属、応援している一般社団法人未来学校の新しい取り組みに参加してきました。

同団体では、小・中・高校に地域で働く大人が赴いて自分たちの仕事のこと、やりがいや楽しさ、大変さ、なぜその仕事を選んだのかなどを子供たちに伝える「未来授業」を企画運営していますが、今回はそこから派生したプロジェクトでした。

静岡大学教育学部附属浜松中学校では、総合学習の授業ライフタイム(LT)で、地域の課題を解決するために子供たちができることを考え、アクションを起こしていくという活動をされています。

今年は9年生(中学3年)が24のグループとなり、各グループに未来授業で活躍する地域の大人が1名オブザーバーとして参加、5月から12月までの約半年間にわたって連携し合って活動しました。

注目すべきは「地域の課題」がそれぞれの大人の「仕事上の課題」だった、という点です。

5月の第一回授業で顔を合わせた際には、私がしているファイナンシャルプランナー(FP)というお仕事の説明から始まり、子供たちから私への「お困りごと」に関するインタビューを受けました。

お仕事をしていれば課題やお困りごとは山のようにあります。

・売上を増やしたい

・お客様を増やしたい

・ホームページの閲覧数を上げたい

・経費を削減したい

・スケジュールを効率的に管理したい

中学生に相談するには憚られるようなこともありますが、リサーチとしては、聞けることは聞いておいたたほうがいいでしょう。

生徒たちは中でも

「FPの認知度(理解度)が低い」

というところに注目されました。

お金に関する情報はちゃんと持っておいたほうがいい。

FPのスキルは、みんなが幸せに暮らしていくには役に立つものだ。

でも、FPが何をしてくれる人で、どういう時に相談すればいいか知っている人は少ないらしい。

FPを知っている人が増えれば、困った時に相談したいという人も増えるだろう。

不安が減り、自身が望んだ人生を送れる人が増えれば、地域は良くなるはず。

それなら、「FPの認知度(理解度)を上げる」ということに挑戦してみよう!

という感じです。

では、「FPの認知度を上げる」ために中学生である自分たちができることはなにか。

情報発信をしていかなくてはならないことは分かるんだけど、何を、どうやってやったらいいだろうか?

先生がやり方を指示してくれることもありません。

生徒たちが自分たちで考えていきます。

でも、今回の授業では依頼主?であるどこぞのオッサンもチームに参加しています。

多少のアドバイス(口出し)はさせていただきます。

問題が漠然としすぎているときには絞り込みも必要。

ターゲットを絞り込んでみてはどうでしょう?

・自分たちと同じような中学生

・もうちょっと先輩の高校生、大学生

・社会に出たばかりの新入社員

・両親のような大人

・おじいちゃん、おばあちゃん

いろいろな選択肢が上がりましたが、

若いうちに知っておいたほうがいいだろう

若すぎても自分のことと感じづらいかもしれない

自分たちでもアプローチしやすい属性の人

近いうち社会に出てお金と向き合う意識のある大学生はどうか

ということで、「大学生のFPの認知度を上げる」という、一歩進んだ目標となりました。

でも、大学生ってどれくらいFPのことを知っているんだろう?

大学生のお金事情とかってどうなの?

どんな方法で伝えるのが効果的だろう?

SNSを使ったら良さそうなんだけど、中でも何が一番いい?

??????

分からないことがあったら聞いてみればいいんじゃないかな?

マーケット・リサーチです。

みんなの周りに大学生の知り合いっている?

兄弟とか、親戚とか。

大学生に会えるとしたらどんなところ?

アンケートとか取れたらいいよね。

そういえば、ウチの学校は「静岡大学」附属中学校だよね。

先生に相談して学校経由で頼んだらいけるんじゃね?

ということで、静岡大学の学生さんにアンケートを取ることになりました。

まずは先生に相談し、正式に依頼するための「依頼文」を作成。

校長先生にもチェックしてもらって、学校経由で依頼をかけます。

アンケートを取る目的とか、正式な文面で作るって大人でも一苦労ですよね。

書式もしっかりとしたものになりました。

アンケートの内容は自分たちで考え、Googleフォームを作成。

大人の社会でも十分通用する内容ですよね。

でもこれ、中学校の授業?と思うと、なかなかみんな頑張ってます。

そしてアンケートをまとめたものがこちら。

FPのことを知っているのは44%、約半分の人はFPのことを知らない。

SNSの中でも、自分たちでもできて効果が高そうなのはインスタとYouTube。

それでは、インスタとYouTubeで広告動画を作ろう!

気になる動画の内容はこちら・・・

今回はスケジュールの都合でここまでとなりましたが、最後の振り返りでは

・作った動画をどのようにして拡散させるか

・どれくらいの数の人が動画を見たら目的達成になるのか

・アクションを起こして何らかの結果が出るところまでやりたかった

・スケジュールの管理が甘く、できなかった

などの意見もありました。

大人の世界でも全く同じですね。

スケ管は永遠のテーマと言えるでしょう。

それでも、自分たちで課題を見つけ、自分たちで考え、行動を起こしてみたことは、素晴らしい成果だったと思います。

嬉しかったこと

悔しかったこと

めんどくさくなったこと

ワイワイ意見を言い合ったこと

少しづつ形ができあがっていくこと

目標や道筋が見えてきたこと

ワクワクしてきたこと

いろんな人に手伝ってもらったこと

知らないオッサンでも、手伝ってくれることがあること

色んな経験が、生徒さんたちのお役に立てたのなら嬉しいですね。

今回の授業に参加した地域の大人の皆さん、お疲れ様でした。

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